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コラム

大人のそろばん独学、効率的な上達法と挫折しない方法


大人がそろばんを始める意義と効果

「そろばんなんて子どもの習い事でしょ?」

そう思っていませんか? 実は、大人になってからそろばんを始めることには、計り知れない価値があるのです。当教室には60代、70代になってから初めてそろばんに挑戦される方も少なくありません。

そろばんは単なる計算道具ではなく、脳を活性化させる優れた「脳トレ」なのです。特に認知機能の維持・向上に効果があり、記憶力や集中力を高める効果が科学的にも証明されています。

では、なぜ大人がそろばんを学ぶべきなのでしょうか?

2020年に発表された研究によると、そろばんトレーニングはワーキングメモリー(作業に必要な情報を一時的に保存し処理する能力)を向上させる可能性があるとされています。また、別の研究では、そろばん学習者は計算時に右脳を活発に使うことが確認されています。

つまり、そろばんは左右の脳をバランスよく使うことで、脳全体の活性化につながるのです。

大人のそろばん学習には、具体的に以下のような効果が期待できます:

  • 認知機能の向上と維持
  • 計算能力の飛躍的な向上
  • 集中力と記憶力の強化
  • ストレス解消とリラクゼーション効果
  • 忍耐力や自制心の向上

特に60歳以上の方にとって、そろばん学習は認知症予防としても注目されています。日々の生活で物忘れや集中力の低下に不安を感じている方こそ、そろばんで脳を鍛えることで若々しさを取り戻せるかもしれません。

 

大人のそろばん独学に必要な道具と準備

さあ、そろばんを始めてみようと思い立ったあなた。まずは何から準備すればいいのでしょうか?

そろばん学習を効率的に進めるためには、適切な道具の選択が重要です。特に大人の場合、子ども用のものではなく、自分の手の大きさに合ったものを選ぶことで、上達のスピードが変わってきます。

独学でそろばんを始める際に必要な基本的な道具は以下の通りです:

  • そろばん本体:23桁のものがおすすめです。大きすぎず小さすぎず、標準的なサイズです。
  • 練習用テキスト:初心者向けの問題集や独学用の教材
  • 筆記用具:計算問題を書き写したり、メモを取ったりするため
  • 文鎮:テキストを押さえるために使用(細長いものが望ましい)

そろばん選びのポイントは、珠の動きがスムーズで、弾いたときの感触が良いものを選ぶことです。当教室では「トモエそろばん標準タイプ(スタンダード23桁)」を推奨していますが、お好みのそろばんを選んでいただいても構いません。

どうですか?思ったより準備するものは少なくて済みそうですね。

そろばんを購入する際は、実際に触って確かめられるとベストですが、オンラインで購入する場合は、レビューをよく確認し、初心者向けと明記されているものを選ぶとよいでしょう。

大人のそろばん独学の効率的な学習法

「さて、道具は揃えたけど、どうやって学べばいいの?」

そろばんを独学で習得するには、いくつかの方法があります。当教室の経験から、最も効果的な学習法をご紹介します。

動画サイトのそろばん講座で学ぶ

YouTubeなどの動画サイトには、そろばんを独学で学べる講座動画がいくつも公開されています。実際のそろばんの動きを見ながら学べるので、初心者にとって非常に分かりやすいでしょう。

特に「佳日そろばん教室」や「syunのそろばん教室」などのチャンネルでは、基礎から丁寧に解説されています。

自習タイプのオンラインそろばん教室を活用する

最近では、動画を見ながら手元のテキストで自習するタイプのオンラインそろばん教室も増えています。「おおぞらパス」などのサービスでは、YouTubeの無料動画よりも詳しい解説動画を見ることができます。

忙しい大人にとって、時間や場所を選ばず学べるオンライン学習は大きなメリットです。特に通勤時間や休憩時間を活用して学習できるため、継続しやすいという利点があります。

 

そろばんの本で基礎から学ぶ

書籍での学習も有効です。「大人のそろばんドリル」などの教材は、大人向けに分かりやすく解説されています。

本を使った学習の良い点は、自分のペースで進められることと、いつでも前のページに戻って復習できることです。

そろばんアプリで手軽に練習する

スマートフォンやタブレットで利用できるそろばんアプリも便利です。実際のそろばんがなくても、アプリ上で珠の操作を練習できます。

ただし、アプリだけでなく実物のそろばんも併用することをおすすめします。指の感覚や珠を弾く感触は、実物でしか体験できないからです。

大人のそろばん独学の効果的なステップアップ法

「基本的な操作方法は分かったけど、どうやって上達していけばいいの?」

そろばんの上達には段階的な学習が効果的です。当教室では以下のようなステップで学習を進めています。

ステップ1:基本の足し算・引き算をマスターする

まずは足し算と引き算の基本操作をしっかり身につけましょう。特に以下の操作を重点的に練習します:

  • 5をつくる/5から引く操作
  • 10をつくる/10から引く操作
  • 繰り上がりの足し算
  • 繰り下がりの引き算

これらの基本操作がスムーズにできるようになるまで、毎日10分程度の練習を続けましょう。

ステップ2:掛け算の基礎を学ぶ

足し算・引き算に慣れてきたら、次は掛け算に挑戦しましょう。そろばんの掛け算には「片落とし」と「両落とし」という方法がありますが、初心者の方には「両落とし」をおすすめします。

両落としは暗算でも同じ考え方で解けるため、将来的に暗算力を高めたい方に適しています。

まずは2桁×1桁の計算から始め、徐々に桁数を増やしていきましょう。

ステップ3:割り算を習得する

掛け算に慣れてきたら、割り算に進みます。そろばんの割り算は「還元」や「九立商」といった独特の方法を使いますが、これらは練習を重ねることで自然と身についていきます。

実は、大人になってから再びそろばんを学び直す方の多くが、この割り算のやり方を忘れていることが多いんです。でも心配いりません。基礎からしっかり学べば必ず習得できます。

ステップ4:検定試験に挑戦する

基本的な四則演算ができるようになったら、珠算検定試験に挑戦してみるのも良いでしょう。目標があると学習のモチベーションが維持できます。

当教室の生徒さんの中にも、60歳を過ぎてから珠算検定に挑戦し、見事合格された方がたくさんいらっしゃいます。年齢は関係ありません!

大人のそろばん独学で挫折しないためのコツ

「やる気はあるけど、続けられるか不安…」

新しいことを始めるときに誰もが感じる不安ですよね。当教室では多くの大人の生徒さんを見てきましたが、継続できる方には共通点があります。

そろばん学習を挫折せずに続けるためのコツをご紹介します。

短時間でも毎日続ける習慣をつくる

長時間の練習よりも、短時間でも毎日続けることが重要です。たった10分でも、毎日続ければ確実に上達します。

私自身、全九州珠算競技大会に出場した経験がありますが、その時も「毎日少しずつ」という積み重ねが大きな成果につながりました。

朝の通勤前や、寝る前のリラックスタイムなど、自分の生活リズムに合わせた時間帯に練習する習慣をつけましょう。

 

無理のない目標設定で自信をつける

いきなり高いレベルを目指すのではなく、まずは「1桁の足し算・引き算を間違えずにできるようになる」など、達成可能な小さな目標から始めましょう。

小さな成功体験の積み重ねが、学習を続ける原動力になります。

仲間と一緒に学ぶ環境をつくる

独学でも、同じ目標を持つ仲間がいると続けやすくなります。SNSやオンラインコミュニティで同じようにそろばんを学んでいる方と交流してみるのも良いでしょう。

当教室では、同年代の方々が切磋琢磨しながら学ぶ姿をよく見かけます。お互いの成長を喜び合える仲間がいると、モチベーションが維持しやすいのです。

スランプを乗り越える方法を知っておく

どんな学習にもスランプはつきものです。計算が思うようにできない時期が必ず来ます。

そんなときは無理せず、一度基本に戻ってみましょう。また、別の計算方法に取り組んでみるのも効果的です。例えば、足し算で行き詰まったら、掛け算の練習をしてみるといった具合に。

スランプは成長の証。必ず乗り越えられますから、焦らず自分のペースで進みましょう。

大人のそろばん独学者によくある質問と回答

最後に、当教室に寄せられる大人のそろばん学習者からのよくある質問とその回答をご紹介します。

Q1: 60歳から始めても遅くないですか?

決して遅くありません!むしろ、そろばん学習は脳を活性化させるため、年齢を重ねるほどその効果は価値があります。当教室にも60代、70代から始められた方が多数いらっしゃいます。

Q2: 左利きでもそろばんはできますか?

はい、問題ありません。そろばんの操作に利き手の制約はなく、左利きの方も自然に左手で操作できます。そろばんは脳の両半球をバランスよく刺激するため、利き手に関わらず効果的です。

Q3: 独学でも珠算検定は受けられますか?

もちろん受けられます。日本珠算連盟などが実施する検定試験は、独学者でも申し込みが可能です。当教室でも、独学からスタートして検定に挑戦される方のサポートを行っています。

Q4: 毎日どのくらい練習すればいいですか?

10〜15分程度の短時間でも、毎日続けることが重要です。無理なく継続できる時間を設定しましょう。質の高い短時間の練習を毎日続ける方が、週に1回長時間練習するよりも効果的です。

Q5: そろばんと暗算はどう違うのですか?

そろばんは実際に道具を使って計算する方法ですが、暗算はそろばんをイメージしながら頭の中で計算する方法です。熟練すると、そろばんの珠を頭の中で動かして計算できるようになります。これを「フラッシュ暗算」や「イメージ暗算」と呼びます。

当教室の講師は暗算7段、フラッシュ暗算6段の資格を持っていますが、これもすべて地道な練習の積み重ねの結果です。

まとめ:大人のそろばん独学で新たな脳の可能性を開く

大人になってからそろばんを始めることは、決して遅くありません。むしろ、脳の活性化や認知機能の維持・向上という点で、大きな価値があります。

そろばんの独学を成功させるポイントをおさらいしましょう:

  • 適切な道具(23桁のそろばん)と教材を準備する
  • 動画サイトやオンライン教材を活用して基礎から学ぶ
  • 足し算・引き算からスタートし、段階的に掛け算・割り算へ進む
  • 短時間でも毎日続ける習慣をつける
  • 達成可能な小さな目標を設定して自信をつける
  • 同じ目標を持つ仲間と交流する
  • スランプは成長の証と捉え、基本に立ち返る

そろばんは単なる計算道具ではなく、脳を鍛える優れた「脳トレ」です。独学でも十分に効果を得られますが、より効率的に学びたい方は、一度専門の教室で基礎を学ぶことも検討してみてください。

当教室では、大人のそろばん初心者向けの一日体験授業も実施しています。そろばんに興味を持たれた方は、ぜひ一度体験してみてください。年齢に関係なく、新しい学びの扉はいつでも開かれています。

さあ、あなたも今日からそろばんで脳を活性化させ、新たな可能性を広げてみませんか?

詳しくは大人のそろばん教室の一日体験授業をご覧ください。

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